東日本大震災

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規制委、燃料取り出し計画認可 第一原発4号機 8日にも作業開始

 東京電力福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しについて、原子力規制委員会は30日、東電の対策は妥当と判断し、燃料を取り出すための計画を認可した。東電は早ければ11月8日にも取り出しを始める。規制委は、プール内のがれきの影響で使用済み燃料を収めているラックから燃料集合体を取り出せない「かじり」などの問題が発生する懸念があるとし監視を徹底する方針を示した。
 30日に行われた定例会合で更田豊志委員は東電の燃料取り出しの計画について「慎重な対策を取っている」と述べた。規制委は、使用済み燃料が十分冷却されており、仮に取り出し過程で破損しても周辺への影響は十分小さいと判断した。
 一方、更田委員は「作業を進めてみたら『かじり』などが生じる可能性がある。認可したら終わりではなく十分に監視すべき」と述べ、規制庁を中心に監視を徹底する方針を示した。田中俊一委員長(福島市出身)も「使用済み燃料の取り出しは大きなリスクを内在している。東電には、万が一にも事故が起きないよう万全を尽くしてほしいと伝えた」と述べた。
 東日本大震災時に定期検査中だった4号機は、震災に伴う全電源喪失でプールの冷却機能を失ったほか、水素爆発によりプールにがれきが混入した。冷却のため注入した海水で、燃料の腐食なども懸念されている。
 東電は取り出し開始前に、燃料上部に積もった小さながれきを取り除く。取り出し作業中は、燃料に異常がないか作業員が目視で点検するという。使用前検査では燃料をつり下げるクレーンの耐久性などを確認する。
 4号機プールには現在、1331体の使用済み燃料と、202体の未使用燃料の計1533体が保管されている。取り出した燃料は、4号機から約100メートル離れた「共用プール」と呼ばれる別棟に移す。取り出し作業は来年末まで続く見込み。

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