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放射線 放射性物質 Q&A 県民の不安和らげたい

■県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大教授連載100週目迎えた高村昇さんに聞く

 東京電力福島第一原発事故の健康影響に関する身近な質問に答えてきた「放射線 放射性物質Q&A」が100週目を迎えた。平成23年12月の連載開始以降、毎週日曜日に欠かさず掲載されている。特別編として回答者の高村昇長崎大教授にコーナーに込める思いや読者からの反響などを聞いた。

 -回答で重視していることは何か。
 「県民は原発事故という初めての体験をした。分からないことばかりで、不安なのは当然だ。少しでも不安を和らげたいと、分かりやすい言葉で丁寧に説明するように心掛けている。チェルノブイリ原発事故後の健康影響評価や医療協力に現地に出向いて長年取り組んできた。こうした経験で得た知識を県民のために生かしたい。分かりやすさと専門性のバランスを取るよう注意を払っている」
 -読者の反響は。
 「県放射線健康リスク管理アドバイザーとして県内各地で放射線の健康影響に関する講演を続けている。来場者の中に『Q&A』の読者は多く、『よく読んでいる』『テーマが生活に密着していて役に立つ』と声を掛けてもらうことがよくある。過去の『Q&A』の内容をまとめた冊子を2冊発行しており、避難住民らに配布して好評を得ている」
 -どんなテーマを取り上げてきたか。
 「甲状腺や内部被ばく検査、がんの発症リスクなど、県民の関心の高いテーマは特に重視している。世界保健機関(WHO)が報告書を公表した際には専門的な内容を解説するなど、時事的な事柄も積極的に取り上げている。放射線や放射性物質に関する県の測定結果や、国の安全基準については、数字が持つ意味を説明するようにしている」
 -放射線や放射性物質に関する知識は依然、十分に浸透しているとは言えない。
 「必ずしも科学的ではない情報が流れ、風評につながるケースがある。1つ1つ丁寧に説明して誤解を解いていくしかない。将来を担う子どもの教育も重要で、今後、学校などで科学的で正しい知識をしっかり伝えていく必要がある」
  

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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