東日本大震災

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旅館「福うさぎ」12日オープン 土湯温泉の旧「天景園」改装

土湯温泉の活性化に貢献したいと意気込む佐藤支配人

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故などの影響で旅館5軒が廃業した福島市の土湯温泉で、旧「天景園」を改装し新たな旅館として開業を目指していた「福うさぎ」が12日、オープンする。震災から2年9カ月となっても、客足が完全には回復していない同温泉を活気づけることが期待される。
 福うさぎは相馬市の旅館が買い取り、昨年から開業に向けた準備を進めてきた。6階建てで、部屋数は31室、収容人数は150人。自家源泉の大浴場は男女とも、白濁の湯や足つぼの湯など12種類の浴槽がある。滞在中は靴を脱いでくつろげるよう、フロントをはじめ全館畳敷きにした。浜通りでの旅館経営のノウハウを生かした、ボリューム満点の魚料理などが特長だ。
 震災後、旧「天景園」には廃業する平成23年9月まで、浜通りの住民が避難した。佐藤佳則支配人(61)は当時、従業員として受け入れに奔走した。オープンのうわさを聞き、かつて滞在していた浪江町民が旅館を訪れた。「古里にはまだ戻れないが、お世話になった場所でゆっくり過ごしたい」と宿泊を予約したという。
 佐藤支配人は「旅館業は初めての従業員もおり、最初は苦労が絶えないと思う。人との縁を大切にし、一日も早く温泉街のにぎわい創出に貢献したい」と意気込んでいる。

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