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放射線 放射性物質 Q&A ストロンチウムは歯に蓄積するか

 歯の中の放射性ストロンチウムの量が測定できると聞きました。東京電力福島第一原発事故では放射性ストロンチウムが放出されました。県内に暮らしていると歯に放射性ストロンチウムが蓄積されるのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■ごく限られた量にとどまり現在の対策で十分防止可能

 放射性ストロンチウムはベータ線だけを出すという特徴があり、ガンマ線とベータ線を出す放射性ヨウ素や放射性セシウムとは異なります。このため、ホールボディーカウンターによる内部被ばく検査では量を測定できません。ただし、ストロンチウムはカルシウムに似た性質があるため、放射性ストロンチウムが体内に取り込まれると、骨や歯に集まりやすいことが知られており、その性質を利用して、抜いた歯を用いて放射性ストロンチウムを測定することができます。
 一方、これまで文部科学省が公表している県内の環境中の放射性ストロンチウムの測定結果によれば、県内の土壌に含まれる放射性ストロンチウムの濃度は、放射性セシウムに比べて平均で100分の1以下と、かなり低い数値でした。測定結果から算出した放射性ストロンチウムによる50年間の積算実効線量は、最も高い地点でも0.12ミリシーベルト程度でした。このため、歯に蓄積されたとしても放射性ストロンチウムはごく限られた量であると考えられます。
 現在行っている食品の放射性物質のモニタリング検査による摂取制限、流通制限を継続することによって、放射性セシウムだけでなく、放射性ストロンチウムに関する対策も十分取れるはずです。引き続き食品に関する安全情報に目を配り、放射性セシウムの基準値を超えた食品を長期間、摂取し続けないようにすることなどで、放射性ストロンチウムによる被ばくも十分低減できるでしょう。

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