東日本大震災

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引き取り手ない遺骨 供養碑を建立 原町区萱浜

供養碑に手を合わせる参列者

 東日本大震災の津波で被災した南相馬市原町区萱浜に29日、住民が海岸で見つけながら、引き取り手のなかった遺骨を弔う供養碑が建立された。
 震災後、萱浜地区の住民が行方不明者の手掛かりを求め海岸などを捜索し遺骨とみられる骨の一部を見つけた。このうち、60個ほどに上る遺骨は県警のDNA鑑定で行方不明者と照合したが、誰の骨か分からなかった。中にはお墓から流出したとみられる骨もあったという。これまで市内の新祥寺に預けていた。今回、地元で供養しようと、住民でつくる萱浜墓地管理組合が供養碑を建てた。
 碑は高さ約1・6メートルで、周囲には津波で元あった場所から流された水子地蔵や墓石約30個を並べた。
 住民約20人が参列し、碑の開眼祭が行われた。新祥寺の野田精顕副住職が読経し、参列者が花をささげた。
 津波で父親が行方不明になり、捜索を続けている会社員の中本紀郎さん(59)は「見つかった遺骨は萱浜に縁があるはず。供養ができて良かった」と手を合わせていた。

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