東日本大震災

「連載・再起」アーカイブ

  • Check

楢葉の北田天満宮 3年ぶり例大祭 25日 伝統復活に意欲 倒壊の鳥居建て直す

鳥居の完成を心待ちにしている(左から)大和田さん、杉本さん

■氏子総代総理 大和田稔さん(83)

 「学問の神様」として親しまれてきた楢葉町の北田天満宮の例大祭が25日午前10時から東京電力福島第一原発事故後、初めて催される。東日本大震災で倒れた鳥居を直し、各地に避難する氏子や町民らを迎える。氏子総代総理の大和田稔さん(83)は「先代が守り続けてきた大切な神社を後世に受け継ぎたい」と意欲を見せる。
 北田天満宮は太平洋に面した天神岬スポーツ公園内にある。震災と原発事故前は、町内外から高校や大学受験を控えた多くの生徒や家族らが訪れ、例大祭で合格を祈願した。お札の準備は約2週間前から始め、例大祭当日に受け取りにこなかった申込者には大和田さんらが直接、届けていた。
 近くに住む杉本一夫さん(74)は神社の管理に当たり、境内の掃除などに励んでいた。大和田さんと杉本さんは「氏子が一丸となって神社の運営を支えてきた」と振り返る。
 震災で、参道にあった3つの鳥居のうち2つが倒壊する。原発事故で氏子総代12人が県内外への避難を余儀なくされた。
 その中で、神社を再建しようという機運が次第に高まった。除染が一段落した昨年12月から鳥居の改修工事が始まる。倒れた灯籠も建て直した。
 3年ぶりとなる例大祭では、お札やお守りは販売せず、鳥居のおはらいだけとなる。大和田さんと杉本さんは、いわき市で避難生活を送っているが、「今年は本格的な再出発に向けた準備の年。例大祭を弾みに、震災と原発事故前のにぎわいを早く取り戻す」と決意している。

カテゴリー:連載・再起

「連載・再起」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧