東日本大震災

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南相馬市小高区の塚原公会堂で地鎮祭 津波で全壊、住民帰還の拠点に

くわ入れする今野区長

 東日本大震災の津波で全壊した南相馬市小高区の「塚原公会堂」が再建されることになり25日、かつての公会堂があった同じ場所で地鎮祭が行われた。小高区の津波被災地での集会施設再建は初めて。住民の帰還や地区の将来を語り合う拠点になると期待されている。
 地鎮祭には塚原行政区の今野由喜区長(63)、住民、市や協力団体の関係者ら約10人が参加。神事を執り行い、工事の安全を祈った。
 海岸線に近い塚原行政区には震災前、115世帯約450人が生活していたが、津波で69戸が流失し、13人が亡くなった。
 東京電力福島第一原発事故に伴い、小高区は警戒区域に指定された。平成24年4月の区域再編で塚原行政区は日中の立ち入りが自由な避難指示解除準備区域となったが、住民は離れ離れで、地区民の話し合いの場も原町区や鹿島区の公共施設などを借りていた。地元で気兼ねなく話し合える場所を求めて昨年9月、臨時住民総会で公会堂の再建を決議した。
 建設費約2280万円のうち市の補助金が1200万円。建築家の立場から被災地を支援している一般社団法人アーキエイド(仙台市)を通して南カリフォルニア日米協会から寄付が寄せられたほか、地元企業や住民の協力も得られた。
 公会堂は平屋で延べ床面積は約90平方メートル。屋根には太陽光発電パネルが付く。3月末の完成を目指す。
 今野区長は「市は28年4月の解除目標を示したが、地区民の意思はまだ分からない。塚原の再生のため、いろんなことをここで話し合いたい」と話した。

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