東日本大震災

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県外の中学生が取材 いわきで被災地伝えるプロジェクト

斉藤自治会長(手前左端)や伊沢町長(同2人目)から震災後の様子を聞く中学生ら=いわき市南台仮設住宅

 東日本大震災の被災地を全国の中学生が取材する「写真で綴(つづ)る、被災地の『いま』を伝えるプロジェクト」で、県外の中学生5人は26日、いわき市を訪れた。双葉町民が避難生活を送る仮設住宅や津波被災地の中学校などを取材し、本県の現状に理解を深めた。被災地に笑顔を広げ、全国に東北を発信する福島民報社、河北新報社、岩手日報社が合同で取り組む「スマイルとうほくプロジェクト」の一環。ニコンが特別協賛している。
 中学生は上辻晴紀君(大阪市・常翔学園中3年)、村松樹君(大分県佐伯市・米水津中2年)、門脇翔真君(鳥取県境港市・境港3中2年)、下川原絢菜さん(神奈川県鎌倉市・横浜国立大教育人間科学部付属鎌倉中2年)、正岡碧海さん(滋賀県守山市・立命館守山中2年)。フォトジャーナリストの安田菜津紀さん(26)、お笑いコンビ「ロザン」の宇治原史規さん(37)、菅広文さん(37)も同行した。
 一行は市内東田町の双葉町いわき事務所を訪問した。伊沢史朗町長から東京電力福島第一原発事故後の全町避難などについて説明を受けた。町民が避難生活を送る南台仮設住宅に移動し、伊沢町長と斉藤宗一自治会長(64)と懇談し、避難生活の苦労や悩みを聞いた。
 津波で甚大な被害を受けた市内平薄磯地区では、基礎部分だけが残った住宅跡地などを見学した。津波で校舎が被災し、豊間小に間借りしている豊間中の生徒8人と意見交換した。清水敏男市長と市内平の市立いわき総合図書館で懇談し、復旧・復興に向けた市の取り組みなどを質問した。
 本県を初めて訪れた上辻君は「震災の過酷さや恐ろしさを知り、災害対策の必要性を感じた」と話した。門脇君は「多くの住民が困難を乗り越え、一生懸命生きている。現状を伝えていきたい」と振り返った。
 訪問の様子は安田さんが本紙に月1回連載する「被災地を見たよ!」で紹介する。

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