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楢葉町、高濃度受け入れ拒否 10万ベクレル以下は容認 中間貯蔵施設

佐藤知事に中間貯蔵施設の配置再検討を求める要望書を手渡す松本町長(右)

 東京電力福島第一原発事故で出た除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設をめぐり、建設候補地となっている楢葉町の松本幸英町長は27日、1キロ当たり10万ベクレルを超える高濃度の廃棄物の受け入れを拒否する考えを佐藤雄平知事に伝えた。町内で発生する10万ベクレル以下の廃棄物を搬入する「保管庫」の建設は認める方針で、県が国に対して施設配置の再検討を求めるよう申し入れた。
 政府から昨年12月に中間貯蔵施設の建設受け入れを要請された楢葉、大熊、双葉の3町で態度を明確にしたのは初めて。
 松本町長は同日、県庁で佐藤知事と面会し「町の考えと異なる政府の受け入れ要請は誠に遺憾」と述べ、町外で発生した10万ベクレル以下の廃棄物に加え10万ベクレル超の保管を求めた政府の要請には応じられないとの認識を表明した。高濃度の土壌受け入れは今後の住民帰還に影響を与えるとの考えを伝えた。
 その上で、除染で出る廃棄物量を再調査し、貯蔵施設の集約や再配置を国に求めるよう要望した。佐藤知事は「真摯(しんし)に受け止める」と答えた。県は貯蔵施設受け入れの是非を検討するための関係部長会議の初会合を28日にも開き、対応を協議する予定。
 町は昨年3月、保管庫のみの整備を前提に環境省の現地調査を認めた。松本町長は佐藤知事との面会後、記者団に「国は中間貯蔵施設の考えから抜け出ておらず、(保管庫とする)町の考えと乖離(かいり)がある」と政府の対応に疑問を呈した。

■国、要望受け入れの可能性
 環境省は楢葉町の県に対する要望について、「柔軟に対応したい」としており、町の意向を受け入れる可能性がある。

カテゴリー:福島第一原発事故

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