東日本大震災アーカイブ

震災風化させないで 磐城農高生、相馬農高生 忘れな草の苗配布へ

作間さん(中央)に忘れな草の苗を手渡した(左から)小野さん、杉本さん、幕内さん、小針さん

 私たちが育てた忘れな草を見て、震災のことを忘れないでほしい-。いわき市の磐城農高と南相馬市の相馬農高の生徒が育てた忘れな草の苗は3月に、東京都内で配られる。一般社団法人ほのぼの運動協議会(本部・東京都)は「福島の高校生が育てた『忘れな草』プロジェクト」を企画した。このうち、磐城農高は、今月上旬の大雪でビニールハウスが壊れる被害を乗り越えて苗を10センチ程度に育て、生徒代表が14日、同校を訪れた協議会関係者に苗を手渡した。
 両校には、昨年10月に協力要請が届き、12月から栽培してきた。磐城農高では園芸科2年生35人が中心となって約1センチだった苗を世話した。震災でガラスハウス5棟のうち2棟が全壊した。被害を受けなかったビニールハウスで手入れをしていたが、雪のため今月上旬にビニールハウスが崩れた。育てていた千鉢のうち、900鉢を掘り起こした。
 磐城農高には、同協議会の副理事長兼事務局長で伊達市(梁川町)出身の作間由美子さん(51)らが訪問した。作間さんがプロジェクトの趣旨を説明し協力に感謝した。園芸科2年生でホームルーム長の小野梓さん(17)と杉本望生さん(17)、幕内奏美さん(17)、小針梓さん(17)が苗500鉢を手渡した。残りは種を採集し、来年以降のプロジェクトで役立てる。小野さんは「震災に関係するイベントに参加できてうれしい。東京の人が春に咲く忘れな草を見て、震災を忘れずに心にとどめてもらえれば」と期待していた。
 イベントは震災3年目に合わせて3月8、9の両日に都内の銀座駅で、16日に代々木公園でそれぞれ実施する。磐城農高の生徒は8日、相馬農高の生徒は16日に参加し、通行人らに苗を配る。