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「福島の今」 【社会基盤】 11市町村の道路、上下水道など 住民帰還進展の鍵

被災した道路の復旧に取り組む作業員=24日、南相馬市小高区塚原

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難区域を抱える11市町村は水道や道路の損壊など東日本大震災被害の復旧に全力を挙げている。除染とともに住民帰還が進むかどうかの大前提となるためだ。


■南相馬市

 原町区の一部と小高区が避難区域。上下水道は3月末までに復旧する。道路は応急復旧を終え、平成27年度内の完全復旧を目指す。


■田村市

 都路町の避難指示解除準備区域内の道路は平成24年度内に修復工事を終えており、集会所など公共施設の修繕も終了した。震災による電気や水道などライフラインへの被害はない。


■楢葉町

 津波被害が大きかった沿岸部を除き、上下水道や町が管理する道路の復旧に全力を挙げている。平成25年度内には町内ほぼ全域で復旧が完了する見通しだ。


■富岡町

 町道は一部で国の災害査定が終了し、徐々に工事の発注作業が始まっている。本格除染が進められている富岡川以南を中心にした地域の公共上下水道は今年9月にも使用できる見通しだ。22日には常磐自動車道広野−常磐富岡インターチェンジ間が再開通した。


■川内村

 社会基盤への被害は比較的少なかった。商業施設は年内、葬祭センターは今春のオープンを目指している。かつては隣接する富岡町や大熊町などの施設を利用していたが、再開の見通しが立たないためだ。


■大熊町

 居住制限、避難指示解除準備の両区域で、上下水道の復旧に向けた調査を平成26年度にも始める。現在は一時帰宅などで使う道路の補修や農業用水路、防火水路の維持など必要最小限の対応にとどまる。


■双葉町

 墓地の除染作業が始まったが、その他の社会基盤の復旧は進んでいない。墓地の除染は3月末の完了を予定している。


■浪江町

 町道は約20カ所が被災し、このうち11カ所で復旧に向けた調査が行われている。公共下水道は平成25年度内に測量設計を終え、26年度以降に工事に入る。公共上水道は町内4カ所の取水場の復旧が終了。防火用の水道管を中心に復旧を急ぐ。


■葛尾村

 地震で一部が壊れた村道、農道、林道計32カ所の補修工事を平成26年度に実施する。飲用水の安全対策では、簡易水道の水源として深井戸を試掘する。役場庁舎の大規模改修にも着手する。


■川俣町

 山木屋地区が避難区域。電気やガス、水道設備の影響はほとんどない。道路12カ所で路面の亀裂や路肩の崩落があり、今後補修する。


■飯舘村

 電気、ガス、水道のライフラインは震災前の状態に戻っている。ただ、道路4カ所はのり面崩壊の恐れがあり、通行止めになっている。それぞれ迂回(うかい)路が設置されているが、復旧の見通しは立っていない。

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