東日本大震災

「福島第一原発事故」アーカイブ

  • Check

極限下の計測値、壁に 第一原発1、2号機中央制御室公開

1、2号機中央制御室の原子炉水位計脇には原発事故発生当時、社員が暗闇の中で計測した数値のメモが残されていた=26日午後1時30分ごろ(本社写真報道部・古川伊男撮影)

 東京電力福島第一原発事故発生から間もなく3年を迎えるのを前に、東電は26日、事故対応の最前線となった1、2号機の中央制御室を報道陣に公開した。室内の壁には、原子炉水位計の数値のメモが記されており、当時の緊迫した様子がうかがえた。照明を消し、全電源を失った当時の状況が再現された。
 「3月12日12時50分、マイナス150」。原子炉内への注水が止まり、炉心溶融(メルトダウン)が進行していたことを表すとみられる水位計の数値が十数個書かれてあった。
 制御室は原子炉やタービンの運転をコントロールする施設で、原子炉建屋に隣接している。平成23年3月11日の東日本大震災発生時には運転員ら24人が勤務していた。1号機が水素爆発し、3月17日に免震重要棟に撤退するまで、最大で41人が全面マスクを着用、格納容器から蒸気を放出するベント作業などに当たった。
 事故直後の放射線量は毎時1000マイクロシーベルトだったが、床や壁を除染した結果、26日の現場公開時には9マイクロシーベルトと約100分の1までに低減した。
 福島第一原発の小野明所長は「事故発生時は高い放線量の中、当直員らが作業していた。最前線の様子を知ってほしかった」と中央制御室を公開した理由を語った。

カテゴリー:福島第一原発事故

報道陣に公開された福島第一原発の1、2号機中央制御室=26日午後1時15分ごろ(本社写真報道部・古川伊男撮影)

「福島第一原発事故」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧