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「福島第一原発」 高線量、廃炉阻む 4号機 手動で燃料取り出し 1〜3号機手付かずの状態

 東京電力福島第一原発事故は発生から3年を迎えようとする今も県民を苦しめる。増え続ける汚染水、根強い風評...。汚染水対策で国は「前面に立つ」と国費投入を打ち出したが、凍土遮水壁や汚染水浄化装置の開発などはこれからだ。汚染水処理がおぼつかない状況は風評沈静化の妨げとなっている。福島第一原発は1〜6号機全ての廃炉が決定しているが、作業は数十年にも及ぶ。昨年11月には4号機使用済み核燃料プールからの燃料取り出しに着手。しかし、1〜3号機の熔融燃料の状態は依然不明で、廃炉作業は予断を許さない。

 福島第一原発の4号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しでは、損傷燃料や水素爆発でプール内に落下したコンクリート片などが作業をより困難にしている。

 4号機プールには破損燃料が3体ある。東電は今年1月末に「(損傷燃料の)共用プールへの移送は可能」との分析結果を示した。現在使っている輸送用容器(キャスク)よりも収納幅が大きい容器を使うことで対応するとしている。

 取り出しの作業では、燃料を傷つけるようなミスが許されないため、1秒間に1センチ程度の速度でラックから引き抜く作業を手動で進めている。高い放射線量の中での長時間の作業のため、作業員が交代で当たる。

 ただ、廃炉作業全体から見ると、4号機の燃料プールからの取り出しは入り口にすぎない。原子炉が損壊した1〜3号機の使用済み燃料プールからの燃料搬出の他、格納容器などで熔融している燃料の取り出しが待ち受けている。

 さらに、1〜3号機は放射線量が高く、一部で除染、がれき撤去が行われている以外は廃炉作業はまだまだ手付かずの状態だ。人の作業が困難なため、除染作業と並行してロボット開発などが必要。政府は、浜通りをロボット研究開発の最先端地域とする「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想」を昨年12月に打ち出した。廃炉技術の研究開発拠点をはじめ、災害復旧や除染などのロボット開発、産学連携の拠点整備を想定している。6月までに構想の全体像や政府の支援策などをまとめ、27年度予算に反映させる。

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