帰町計画案了承、提言 楢葉町長に町復興推進委

楢葉町復興推進委員会(近藤邦彦委員長)は9日、町役場で最終会合を開き、帰町計画案を了承、松本幸英町長に提言した。町は今後、町議会に計画案を報告し、3月末までに計画を策定する。
町は今春に帰町時期を判断する方針を示している。計画案には判断材料として(1)安全の確保(2)生活に必要な機能の回復-を柱に、除染の効果、交通インフラなど12項目を盛り込んだ。
松本町長は帰町計画と合わせて除染検証委員会と原子力防災対策検討委員会の答申、インフラ整備の進捗(しんちょく)状況などを総合的に判断するとし、「(帰町時期の判断は)避けては通れない大事なこと。町民の考えを最優先に、さまざまな角度から検討したい」と語った。
計画案とは別に、平成24年9月の発足以降、各委員の自由な発想をまとめた提言「『新生ならは』の実現に向けて」も提出した。復興シンボルとしてのJヴィレッジ活用、ロボット技術を生かした新産業創造など6項目を盛り込んだ。
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