東日本大震災

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強く生きる 一本松に希望託す 南相馬

大津波に耐えた南相馬市鹿島区南右田地区の「一本松」。大地に根を張り、生育する姿は地域のシンボルとなっている=10日午後3時30分ごろ

 大津波が襲った「あの日」から人の営みが消えた南相馬市鹿島区南右田地区で、白波立つ浜辺と青空を背に「一本松」は立つ。東日本大震災から3年を前にした10日、生き残った生命力に人々が再生への願いを寄せた。
 松は高さ約25メートル、根回り約2メートル。震災前、地区に数万本あった保安林の中で唯一残った。南相馬市は県内で最多の636人が震災の犠牲になった。地区内でも54人が亡くなり、残された住民は避難先でばらばらになった。
 人々の心のよりどころになればと住民は昨年9月、守る会をつくった。会長の五賀和雄さん(73)は「青々とした枝葉が茂る松を見上げるたび、生きる力が湧いてくる。まさしく復興に向けたシンボルだ」と一本松に希望を託している。

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