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せき二重化5月にずれ込み 第一原発汚染水対策

 東京電力福島第一原発の汚染水タンク群の「せき」の二重化は当初、今月中の完了予定だったが、5月中にずれ込む見通しとなった。12日、楢葉町の東電福島復興本社で開いた政府の廃炉・汚染水対策現地調整会議で東電が明らかにした。議長の赤羽一嘉経済産業副大臣らは、梅雨の時期と重ならないよう、これ以上の計画の遅れがないよう東電に求めた。
 せきの二重化は、タンクから汚染水の漏えいが発生した場合、せきの外側へ漏れることを防ぐ措置として計画された。しかし、汚染水移送のための配管が周囲に多数設置されていることが工事の妨げとなっているという。
 汚染水の海洋流出を防ぐため、外洋につながる排水路の排出先を外洋から港湾内に変更する工事についても、地盤改良が必要な場所が発覚したため、今月中の完了予定が5月中にずれ込む。
 会議では、地上タンクから高濃度の汚染水約100トンが漏えいした問題についても議論が交わされた。会議終了後、取材に応じた赤羽氏は「東電の責任者が下請け任せにせず、現場に出て組織として責任を負う必要がある」と述べ、東電に具体的な体制づくりを進めるよう指示したことを明らかにした。

■溶接型タンクへの置き換え 来春、完了見通し
 東電は、汚染水漏えいが相次いでいる「フランジ型」と呼ばれる地上タンクを、漏えいの恐れが少ない「溶接型」に置き換える計画についても説明。来年3月までに計約12万トン分のフランジ型タンクを撤去し、約16万トン分の溶接型タンクに置き換えるとの見通しも示した。

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