東日本大震災

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避難経過、復興の歩み紹介 震災の記録庫拠点施設 基本構想まとめる

 県は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の記録や教訓を後世に伝える「アーカイブ(記録庫)拠点施設」の基本構想をまとめた。基本構想を、浜通りにロボットの研究開発拠点などを整備する政府の「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想」に盛り込みたい考えで、4月開催予定の都市構想研究会で提案する。20日開かれた2月定例県議会総括審査会で、桜田葉子議員(自民、福島市)の質問に内堀雅雄副知事が明らかにした。
 県の基本構想で拠点施設は、震災や原発事故による避難の経過や、除染の推移、復旧・復興の歩みなどを紹介する。原発事故前の双葉郡の状況や、原発誘致の経緯に関する記録も収集・保存し、本県のありのままの姿を後世に伝える。
 地震、津波、原発事故による世界初の複合災害が地域に与えた影響などについての調査・研究機能を備える。教育旅行を受け入れ、本県の被災の現状や復旧・復興の歩みを正しく理解してもらう。防災教育や、被災地域の伝統芸能や文化の継承の場としても活用する。
 施設整備の基本理念として、災害と復興の記録・教訓などの「未来への継承」「世界との共有」を掲げた。施設の設置場所や規模は今後検討する。
 県は拠点施設の整備を政府に求めており、庁内に検討委員会を設置し、20日までに基本構想をまとめた。
 内堀副知事は「県として検討を進めているアーカイブ拠点施設が研究会の構想に盛り込まれるよう被災県の立場からしっかりと提案していく」と答弁した。
 イノベーション構想は、浜通りの復興促進に向け政府が昨年12月に打ち出した。震災遺構の保存整備や廃炉研究開発拠点などを検討事項に挙げている。6月までに構想の全体像や政府の支援策をまとめ、平成27年度予算に反映させる。
 復興庁は震災遺構の整備や移設にかかる初期費用を負担するとしている。

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