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放射線 放射性物質 Q&A マンモグラフィー検査の安全性は

 東京電力福島第一原発事故発生後、放射線への関心が高まりました。放射線を使った乳がんの検診機器・マンモグラフィーによる被ばくや健康影響はありますか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■東京からニューヨーク間のフライトと同程度の被ばく

 食生活やライフスタイルの変化に伴い、乳がんは近年の日本でも増加しており、早期発見、早期治療が重要な課題となっています。乳がんの早期発見法には触診や超音波検査(エコー検査)などがありますが、マンモグラフィー検査もその一つです。マンモグラフィーは、エックス線を用いる乳房専用の検査です。
 マンモグラフィーは、基本的には他のエックス線検査と変わらないのですが、乳房は柔らかい組織で構成されており、エックス線の吸収差が表れにくく専用の装置やシステムを必要とします。具体的には、透明の圧迫板で乳房を挟み、薄く伸ばして撮影します。これは、乳房のなるべく多くの部分を撮影するため、また少ない放射線量でがんと正常部分の区別がつきやすい画像を作るためです。
 現在、自治体が行っている住民検診でのマンモグラフィーの対象は40歳以上であり、1000人がマンモグラフィー検診を受けると、そのうちの50~100人ほどが精密検査を行い、最終的に乳がんと診断されるのが3人程度です。また、1回のマンモグラフィー検査で被ばくする線量は0.1~0.2ミリシーベルト程度で、これは東京からニューヨークまで飛行機で往復した場合に宇宙放射線によって被ばくする線量とほぼ同じ、ということになります。
 乳がんは早期に発見するほど治る率は高くなります。自己検査や検診の機会などを通じて、定期的に検査することをお勧めします。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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