東日本大震災

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福島と沖縄が踊りで絆 琉球舞踊 常葉で公演 住民300人と心一つ

一緒に踊り、絆を強める観客と琉舞道場のメンバー

 復興を願った踊りが沖縄と福島の心を一つにした。東京電力福島第一原発事故で一部が旧緊急時避難準備区域に含まれた田村市常葉町で19日、沖縄県の琉球舞踊のメンバーが公演した。「福島を元気づけたい」との思いで来県した約20人は華麗に舞い、訪れた地元の人たちと伝統の踊りを繰り広げた。原発事故と米軍基地の課題をそれぞれ抱える両県民が絆を強めた。
 公演は田村市常葉町の常葉公民館で開かれ、「渡嘉敷流あけぼの乃会花岡勝子琉舞道場」の一行が出演した。
 1部の琉球舞踊では沖縄に伝わる祝儀舞踊「かぎやで風」など10曲を繰り広げた。鮮やかな伝統衣装に身を包んだメンバーが歌と三線(さんしん)、太鼓などの演奏に合わせ、ステージで舞った。演目ごとに、会場に詰め掛けた約300人の観客から盛んな拍手が湧いた。
 観客の熱気は、2部の交流演奏で最高潮に。常葉町在住の民謡歌手・佃(つくだ)光堂さんが歌声を披露し、「常葉盆踊り」が流れると、観客は席から立ち上がり、踊りの輪が広がった。沖縄の「安里屋ゆんた」「カチャーシー」の演奏が続き、琉舞道場のメンバーと観客が一体となって盛り上がった。
 花岡勝子会主(69)=那覇市在住=は「福島復興を願い公演した。原発事故で被災した福島と、太平洋戦争で苦しんだ沖縄の気持ちがつながった」と語り、「焦らず着実に復興の道を歩んでほしい」とエールを送った。
 最年少メンバーとして参加した神谷月輝(つきか)さん(17)、比嘉優花さん(17)の2人は「福島の皆さんに笑顔を届けることができてうれしい」と口をそろえ、これからも両県の交流に貢献する決意を示した。

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