東日本大震災

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GWの県内観光地 にぎわい再び

再開した蛇の目ビーチでタカラガイ探しを楽しむ親子ら=いわき・アクアマリンふくしま

 ゴールデンウイーク(GW)初日の26日、除染後初めてのGWを迎えた福島市の四季の里、今年度の利用が始まったいわき市のアクアマリンふくしまの屋外施設では、施設の再開を心待ちにしていた県内外の子どもらが歓声を上げた。金山町の道の駅奥会津かねやまでは1周年祭が催され、新鮮野菜に長い列ができた。関係者は東日本大震災発生後4度目となるGWの入り込みに期待を寄せた。
 青森市から福島市に帰省した松浦美香さん(29)は、父母、長女詩季ちゃん(4つ)、次女李那ちゃん(1つ)と一緒に同市の四季の里を訪れた。
 四季の里は東京電力福島第一原発事故を受けて昨年のGW後、約1年かけて、芝生の張り替えや施設の除染を実施した。「原発事故直後に帰省した際は室内でしか遊ばせなかったが、除染をしたと聞き、安心して外で遊ばすことができる」。松浦さんは詩季ちゃんと李那ちゃんが芝生の上を元気に走り回る姿に目を細めた。
 26日午後5時までの入場者は3227人で、昨年の連休初日と比べて約1000人増え、震災のあった平成23年以降、最多を記録した。
 四季の里を運営する福島市観光開発は「好天に恵まれたこともあるが、除染が多くの人の安心につながったのでは」とみている。
 アクアマリンふくしまで利用が始まったのは、海の生物に直接触れる世界最大級のタッチプール「蛇の目ビーチ」。午前9時の開館と同時に多くの家族連れが訪れた。
 干潟や砂浜を再現したビーチで、子どもたちがナマコやヒトデ、イワガニなど海辺の生き物に触れ合った。小学3年と1年の娘を連れて福島市から訪れた40代の母親は「海で遊びたいという子どもの願いをかなえられて良かった」と、大はしゃぎする、わが子の姿に目を細めた。
 今年3月にいわき市の借り上げ住宅から広野町に戻った30代の母親は、大勢の子どもが一緒に遊ぶ姿に「古里でも、同じような光景を見たい」と語った。
 初日の入館者数は約1900人で通常の休日並み。GW前半はまとまった連休が取りにくい人もいるとされ、同館職員は「期間中は多彩な行事を企画している。今後、多くの家族連れが来館するはず」と期待している。
 蛇の目ビーチでは、浜辺でタカラガイを見つけるとプレゼントがもらえる「お宝ハンター」を催している。5月11日から6月29日までの毎週日曜日は潮干狩りを行う。

笑顔で体を動かす子ども=福島市・四季の里

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