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座談会(4)「SOS」見逃さないで

米倉一磨氏

■相馬広域こころのケアセンターなごみセンター長 米倉一磨氏

 支援活動をしている避難住民の中で、5人が亡くなった。放射線量が高く帰還困難区域になった地域の住民を中心に、避難に伴いアルコールの摂取量が増えて体調を崩すケースが多いように感じている。アルコールで現実から逃れようとする人間の弱さが寿命を縮めている。
 ただ、古里を追われ、さまざまな不安や不満を抱える人に接するのは難しい。人間関係を構築してから、アルコールを控えるよう言うべきか。健康を第一に考え、最初から禁酒を促すか-。現在も正解を見つけることはできていない。体調を悪化させる避難住民の「SOS」を見逃さないよう注意しながら、接していくしかない。
 避難住民の交流の場を設けているが、その集まりに出てこない人の見守りが課題だ。農家に農地を提供し、地域の祭りを企画するなど、古里の生活に根差した交流機会をつくる必要がある。見守りの幅を広げることが関連死を食い止めると信じている。

 よねくら・かずま 南相馬市出身。原町高を卒業後、航空自衛隊を経て茨城県の看護学校で正看護師の資格を取得した。その後、南相馬市に戻り、市内の精神科の雲雀ケ丘病院に看護師として勤務。福島医大大学院の社会人枠で精神看護を学び、修士課程を修了。相馬広域こころのケアセンターなごみセンター長。精神科認定看護師。40歳。

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