東日本大震災

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心に響け"復興の金魚"横浜の美術作家・深堀隆介さんが14日から南相馬で作品展

深堀さんが畳2畳分に描いた金魚の作品と上野さん

 樹脂を流し入れた器に、生きているかのような金魚を描く作品で知られる美術作家深堀隆介さん(41)=横浜市在住=の作品展「こころの金魚」は14、15の両日、南相馬市博物館で開かれる。深堀さんは、東日本大震災の津波で二児と両親を亡くした同市原町区の上野敬幸さん(41)のために、二児の靴を器にした作品を作るなどして心を寄せてきた。「南相馬の子どもたちに本物の芸術を見せてほしい」という上野さんの願いに応えて開く。

■家族亡くした上野さん橋渡し
 上野さんが深堀さんと出会ったのは震災から一年後の4月。上野さんの悲しみを伝え聞き、「遺品に作品を描かせてほしい」という深堀さんに、長女永吏可(えりか)さん=当時(8つ)=、長男倖太郎ちゃん=同(3つ)=の遺品のズック靴を預けた。
 3カ月後、帰ってきた永吏可さんの靴には金魚とサクラ、倖太郎ちゃんの靴には金魚と花火が描かれていた。命が宿ったような靴を見て「ありがたかった」と上野さんは言う。
 深堀さんは昨年3月11日、上野さん宅で地震発生の時間から筆を持ち、畳2畳分の画面に大きな2匹の金魚が泳ぐさまを描き上げた。
 上野さんは南相馬市への関わりを深めてくれた深堀さんに、地元の子どもたちのための作品展開催を要望してきた。
 靴の中の金魚など上野さんが大切にしている作品や、深堀さんの作風を代表する木おけの中の金魚など約20点が並ぶ。
 14日は午後1時から、15日は午前9時からで両日とも午後4時45分まで。入場無料。15日午後2時30分からは、深堀さんが野馬追ののぼりに金魚を描くライブペインティングも行われる。

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