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"幸せな帰町"探る 広野で国際シンポ

広野町からのメッセージを発信するシンポジウム参加者

 広野町の国際シンポジウム「広野町から考える~避難先からの"幸せな帰町"に向けて~」は15日、町公民館で開かれた。参加者の意見を踏まえ、行政と避難者、帰還者ら関係者が、互いに本音で意見交換できる場をつくる-などとするメッセージを発信した。
 東大大学院の中山幹康教授が基調講演した後、米国とインドネシアで起きた台風や津波などの自然災害で、避難者の帰還について研究している大学教授ら専門家と、広野町民がパネルディスカッションした。
 町民を代表して渡辺金四郎君(広野中3年)、根本妃奈さん(同)、大和田瑠華さん(同)、主婦の馬上直子さん(35)、阿部理恵さん(43)、猪狩明子さん(70)が意見を発表した。法政大の藤倉良教授がコーディネーターを務めた。
 子育て世代の馬上さんは「悩みや提案をどこに、どのようにぶつけたらいいか分からない。窓口がほしい」、阿部さんも「本音で話せる場を設けてほしい」と要望した。専門家は「さまざまな施策を進める上で、住民の意見を反映することが重要」とまとめた。
 専門家は「災害前より良いマチに再建することで、元の住民に加え、他地区からの移住者が増えた」という海外の事例を紹介。また、「若い人がすぐ戻ることを期待しないでほしい」との意見や「避難している今より、帰還すれば幸せな生活ができるという状況を提供すべき」といった提案もあった。
 最後に、「広野町からのメッセージ」としてパネリスト、遠藤智町長ら関係者が登壇し、「世界の多様な事例を学ぶことが有意義であることを学んだ。さらに発展させるべく努力を続ける」と発表した。
 開会に先立ち、遠藤町長が「シンポジウムを通じて、被災地から復興への情報を発信したい」とあいさつ、復興庁の丸山淑夫福島復興局長が「広野町は双葉郡の南の玄関口。広野の復興をさらに進めたい」と述べた。

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