東日本大震災

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南相馬の朝倉さん都議会議長賞 全日本水墨画展、被災地が題材

東京都議会議長賞に選ばれた朝倉さんの作品「明日へむかって」

 南相馬市鹿島区の画家朝倉悠三さん(74)が第37回全日本水墨画展に出品した作品「明日へむかって」が、東京都議会議長賞に輝いた。風雨の中、前に進もうとする馬の親子に、震災後の逆境にけなげに立ち向かう被災地の親子の姿を重ねた。
 同展の主催は全日本水墨画会。朝倉さんは35回の同展で一般参加の最高賞に当たる大賞を受賞しており、今回は無鑑査、理事らの部門で三席に当たる同賞を受けた。
 作品は縦97センチ、横162センチ。強い風雨に体をぬらした2頭の馬が子馬を気遣いながら前に進む姿をモノクロで力強く描いた。
 朝倉さん自身、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、会津若松市に一時避難。1年後に自宅に戻ってからもなかなか絵筆を執る気になれなかったが、長年、題材にしてきた馬の絵にさまざまな思いを託してきた。
 周囲には父母らを残して若い親子が避難生活を強いられている例も多く「大変な境遇の中、前に進まざるを得ない被災地の皆さんの気持ちを表現したかった」という。同展は29日から7月6日まで東京・上野の東京都美術館で開かれる。
 朝倉さんは本紙「みんなのひろば」で「震災絵日記」を連載している。

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