東日本大震災

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東京五輪の聖火浜通り縦断 森組織委会長が示す

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は17日、県庁で記者会見し、県内の聖火リレーについて、コース設定で浜通りを縦断する考えを示した。6号国道の活用を検討する。聖火リレーを通して東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を世界に発信する。
 森会長は同日、県庁を訪れ、佐藤雄平知事と会談した。復興に向けて組織委と県が連携を強化する内容の共同文書を交わした。
 会談後の記者会見で、佐藤知事は「県内の復興を正確に伝え、風評の払拭(ふっしょく)につなげたい」として、聖火リレーを6号国道で実施するよう要望した。
 同席した森会長は県の意向を尊重する方針を明らかにした上で「福島は原発事故で被害を受けた。特に念入りに(コース設定を)できないか検討したい」と述べ、他の被災県よりも手厚く対応する意思を示した。
 聖火リレーのコースは組織委が3県知事から提出される案を受けて決める。コースの決定時期は未定だ。
 聖火リレーのコースに検討される6号国道のうち、双葉町-富岡町間の14キロは帰還困難区域で、通行規制されている。
 環境省は今年8月末までに同区間の除染を終える計画で作業を進めているが、具体的な空間放射線量などの目標値を設定していない。担当者は「可能な限り下げるとしか言えない」と説明。放射線量がどの程度まで低減できるかの見通しを立てられないのが現状だ。
 さらに帰還困難区域では常磐自動車道や6号国道などの社会基盤以外の除染方針が決まっていない。聖火リレーを沿道から盛り上げるためには広範囲の除染が必要になる。
 県の担当者は「除染の進捗(しんちょく)によっては高線量の地域を迂回(うかい)する可能性もある」との見方を示すが、「徹底した除染で6号国道を縦断してほしい」と期待する。

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