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「金目」発言撤回 環境相 国会閉会後、来県し謝罪 辞任強く否定

石原伸晃環境相

 石原伸晃環境相は19日の参院環境委員会で、東京電力福島第一原発事故に伴う汚染廃棄物を保管する中間貯蔵施設建設をめぐる「最後は金目(かねめ)でしょ」の発言を撤回するとともに、国会閉会後に本県を訪れ、謝罪する考えを示した。本県などの野党議員は辞任を要求したが「与えられた職責を全うしたい」と述べ、辞任する考えのないことを強調した。
 委員会の冒頭、石原氏は、県内外で16回開いた住民説明会で、さまざまな政策的要望が出たとして「最後は予算措置をしっかりとつくっていかなければならない。用地の補償、生活再建、地域振興策の規模を示すことが大変重要な課題となってくるということを申し上げた」とあらためて釈明。その上で、「品位を欠き誤解を招く表現によって不快な思いを抱いた方が大勢いる。心からおわびを申し上げ、撤回させてもらえればと思っている。国会が会期延長なく終了した後、速やかに福島を訪ね、直接おわびを申し上げる所存だ」と謝罪した。
 みんなの党の水野賢一幹事長(参院千葉県選挙区)は発言について「金がつけば最後はどうにかなると(の趣旨に)受け止められるのが普通だ」と指摘。石原氏は「(施設建設は)お金を積んで全ての方が納得する性質のものでない。(地元から)お金でなくて解決したいという意見ももらっている。そのことは認識しており、そういう思いで言うはずがない」と反論した。
 石原氏は16日、中間貯蔵施設に関する住民説明会の全日程が終了したことなどを官邸で菅義偉官房長官に報告した。その後、記者団のぶら下がり取材に応じ、福島県側との交渉について「最後は金目でしょ」と発言。自民党県議会議員会、民主党県連などが相次ぎ抗議するなど、地元の激しい反発を受けている。
 石原氏が謝罪のため本県を訪問する日程について、環境省は「まだ調整中。決まり次第公表する」としている。

■知事「綸言汗のごとし」
 石原環境相の「最後は金目でしょ」の発言撤回について、佐藤雄平知事は19日、県庁で記者団に対し、「『綸言(りんげん)汗のごとし(皇帝が一度発した言葉は取り消したり、訂正したりできないという中国の格言)』という言葉がある」と指摘し、発言に対する大臣としての自覚を求めた。その上で、「避難している住民に寄り添った対応を望む」と注文した。
 中間貯蔵施設候補地の2町のうち、大熊町の渡辺利綱町長は「多くの町民が不快に感じた。一つのけじめとして大事なことだ」と受け止めつつ、「復興にブランクがあってはならない」との立場から大臣の辞任は望まないとした。その上で「反省の上に立ち、しっかりした施策を取ってほしい」とした。
 双葉町の伊沢史朗町長は「撤回したことは一定の評価をしたい」と語った。施設建設の受け入れ判断への影響について「判断には住民の理解が必要だが、今は感情を害している。進展は厳しい状況」との見方を示した。

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