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今を生きる オリジナルブランド 復興願い全国に発信 国内最大級の服飾展示会に出展23日から東京

ファッションフェアに向けて意気込む宮森さん

■南相馬・デザイナー 宮森佑治さん 31

 南相馬市原町区でオリジナル服飾ブランドの製作・販売を手掛ける「アーティジャングル」のデザイナー宮森佑治さん(31)が、7月23日から25日に東京ビッグサイトで開かれる国内最大級の服飾展示会「JFWインターナショナルファッションフェア」に出展する。東日本大震災後は一時休業し、被災者支援活動を続けていたが、今年1月から店を再開した。「南相馬からブランドを全国に発信し、復興につなげたい」と意気込む。
 宮森さんは福島市出身。ファッションクリエーター新人賞国際コンクールでの入選をはじめ数々のコンテストで入賞し、平成17年12月に南相馬市(当時・原町市)で店を構えた。自然で飾らない雰囲気の服が人気を呼び、市内外から常連客が訪れるなど事業が軌道に乗ったが、震災と東京電力福島第一原発事故に見舞われた。
 「洋服を作っている場合じゃないと思った」と当時の心境を振り返る。知人とともに、復興支援団体「つながろう南相馬!」を発足し、被災地支援のコンサートや講演会などを企画した。活動を続け、徐々に復興が進んでくる中、「南相馬の将来のために自分が残せるものは何だろう」と考えた。たどり着いた結論は、自身が生涯の仕事に選んだファッションを通じた地域貢献だった。
 今回のフェアには全国から2万人以上の買い手が来場するという。ブランドが広く認められ、生産規模が拡大すれば、地元の服飾縫製業の再興にもつながるはず-と将来像を描く。県内で作られる綿や絹などの素材を使ったコレクションの展開も視野に入れる。出展に向けた準備に追われる日々だが、「あくまでもスタートライン。100年後を見据えて全国展開できるようなブランドにしたい」と誓った。
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 アーティジャングルの営業日は金曜日から月曜日、午前11時から午後6時まで。問い合わせは同店のメール アドレスartyjungle@topaz.plala.or.jpへ。

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