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放射線 放射性物質 Q&A 自然放射線被ばくが年間1ミリシーベルトとは本当か

 日本人が自然界に存在する放射線により被ばくする内部被ばく線量は年間約1ミリシーベルトだと聞きましたが、本当でしょうか?以前より高くなっているということはないのでしょうか?

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■詳細な調査により正確な数値が判明

 これまで、日本人における自然放射線による内部被ばく線量は年間約0・4ミリシーベルトとされてきました。しかし、近年の調査の結果、食品中のポロニウム210や鉛による内部被ばく線量が、これまで考えられていたよりも高いことが分かってきました。特にポロニウム210は魚介類に多く含まれることが分かっており、魚介類を豊富に摂取する日本人はこれまで考えられていた以上にポロニウム210の摂取量が多いことが明らかになってきたのです。
 原子力安全研究協会が2011年に発表した日本人の自然放射性物質による被ばく線量についての調査では、これまで年間0・3ミリシーベルト程度と考えられていた食品中のポロニウムや鉛による内部被ばく線量が年間約0・8ミリシーベルトであると報告されました。さらに、カリウム40などによる内部被ばくを加えると食品による日本人の平均年間内部被ばく線量は約1ミリシーベルトであると報告されています。
 これに、空気中に存在するラドンなどの吸入による内部被ばく、さらには宇宙線や大地からの放射線による外部被ばくなどを加えると、日本人の自然放射線による被ばくは年間平均約2・1ミリシーベルトとなり、従来考えられていた年間約1・5ミリシーベルトよりも若干高くなっています。
 もちろんこれは、最近になって急に日本人の自然放射線による被ばく線量が高くなった、というわけではなく、より詳細な調査の結果、明らかになってきたということです。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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