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原発がれき撤去で飛散か 昨秋の南相馬のコメ放射性物質検出 農水省が見方示す

 南相馬市で昨年秋に収穫されたコメから食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、農林水産省は14日、東京電力福島第一原発内のがれき撤去作業に伴い放射性物質が付着した粉じんが同市の水田の一部に飛散した可能性があるとして、東電に対策を求めていたことを明らかにした。
 東電は昨年8月、福島第一原発3号機の大型がれきを撤去した。同省は、同市で採取された稲穂の一部に、放射性物質が局所的に付着しており、外部から飛ばされてきた可能性が有力とみている。
 同省はもみ殻などに付いた放射性物質の核種などを分析し、原発に由来するものか調べており、原発からの飛散は「可能性の一つ」とする。同原発からは約20キロ離れており、周辺の森林や田畑などから放射性物質が飛散した可能性もあるとしている。
 一方、東電は3号機のがれき撤去作業を中断し、同省からの指摘を受け、撤去作業に伴う放射性セシウムの推定放出量を1時間当たり1千億~1兆ベクレルと試算した。放射性物質が原発敷地外に飛散すると想定していなかったことも明らかにした。
 試算によると、南相馬市の沈着濃度は最大で1平方センチ当たり0.04ベクレル。放射性物質が検出されたコメとの因果関係は不明としている。
 東電はこの試算を今年4月に同省、6月には県に報告していたという。だが、同市には情報提供がなく、龍徹農政課長は「農水省と県は因果関係を調べて早急に説明してほしい」と批判した。

カテゴリー:福島第一原発事故

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