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富岡高生、震災後初の町訪問 駅舎や学校を見て回る

「富高の集い」で一堂に会した生徒

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故のため離れ離れになっている富岡高の全生徒171人は17日、「富高の集い」で震災以降初めて富岡町内を訪れた。町の様子や富岡高校舎などを見て回った。
 富岡高は現在、福島北高、猪苗代高、いわき明星大の各サテライト校と、静岡県三島市の三島長陵高に生徒が分散している。「富高の集い」は、離れた土地で生活する生徒の心を一つにし、絆を強め、富岡高生であることに誇りを持ってもらうことを目的に震災以降、年2回、催している。
 今回の「富高の集い」は15日から17日まで催された。15日は、いわき市のいわき海浜自然の家で再会式などを行った。16日は5つの班に分かれ、同市内の日産自動車いわき工場やアクアマリンふくしまなどを見学した。
 17日、富岡町を訪れた生徒たちは津波で駅舎が崩壊・流失した富岡駅などを訪れた後、富岡高に向かった。正門にはサッカー部の全国大会出場を祝う看板などが掛けられている。玄関は靴が散乱したままで、教室などの時計の針は2時46分を指したまま。図書館は本棚から飛び出た本で足の踏み場もない。生徒たちは地震の怖さや震災の被害の大きさなどを肌で感じていた。
 福島北高のサテライト校から参加した鯨岡悠汰君(サッカー部、2年)は「伝統ある富岡高サッカー部に身を置くことに誇りを感じる。先輩たちが築き上げた伝統を後輩たちに引き継いでいきたい」と誓った。女子サッカー部主将の今野楓さん(3年)は「サッカーを通じて富岡高の名を県内外の人たちに知ってもらい、復興の後押しをしたい。何年後か後輩たちが富岡高に通える日が来ればうれしい」と話した。

カテゴリー:福島第一原発事故

靴が散乱したままの校舎を見学する生徒

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