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放射線 放射性物質 Q&A 胃がん検診前にバリウム液飲むのはなぜ

 胃がん検診で「胃透視検査」を受けるのですが、なぜ検査の前にバリウム液を飲むのでしょうか。また、検査によってどのくらい被ばくをするのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■胃に陰影つけ細部見やすく1回で3ミリシーベルトの外部被ばく

 現在、日本人の約3分の1が、がんによって亡くなるとされています。その中で胃がんは肺がんについで2番目に高い死因となっています。胃がんに限らず、がんによる死亡を減らすためには、早期発見・早期治療が極めて重要となりますが、胃がんの早期発見に大きな役割を果たしているのが、胃透視検査、いわゆる「バリウム検査」と呼ばれるものです。
 胃透視検査は硫酸バリウムというエックス線を透過しない物質を含んだ造影剤と、胃の中でガスを発生する発泡剤を飲み、空気とバリウムで胃の内部の細部の様子や変化を映し出す検査です。胃は肺や骨などと違い、管腔臓器と呼ばれる、管状の臓器です。単純にエックス線を当てるだけでは、胃の内部を詳細に観察することができません。
 造影剤を検査前に飲むことで、胃の内部にいわば「コントラスト」をつけることで観察をしやすくし、さらに発泡剤で胃を膨らませることによって、胃の内部を観察しやすくしているのです。さらに、検査中に体位を変化させることで胃の中の造影剤を移動させ、より詳細に観察を行っています。
 胃透視検査を1回受検することで3ミリシーベルト程度の外部被ばくをすることになります。一方、胃がんは近年治療法が大きく進歩しており、その点からも早期発見が極めて重要です。中年以降の方で最近、胃がん検診を受けていない人は、1度かかりつけの医師に相談してみるとよいでしょう。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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