東日本大震災

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26日郡山で浜屋台グランプリ 仮設住宅対抗で郷土料理や創作料理を競う

創作料理「焼き飯カップ」を調理する富岡町の泉玉露仮設住宅チーム=いわき市

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故により県内の仮設住宅で生活している避難住民が、郷土料理や創作料理を競う「浜屋台グランプリ」は26日、郡山市のビッグパレットふくしまで初めて開かれる。避難区域を抱える8市町村から計10チームが出場。懐かしい料理を通し古里への思いを共有するとともに、来場者に福島の元気を発信する。
 「浜屋台グランプリ」は今年初開催の「浜通りふるさとまつり2014」のメーン行事として企画された。南相馬、飯舘、浪江、葛尾、大熊、富岡、川内、楢葉の8市町村から避難した仮設住宅住民がそれぞれ10人でチームをつくった。
 富岡町の泉玉露仮設住宅チーム(いわき市)は、大学生との交流から生まれた創作料理「焼き飯カップ」を出品する。筑波大の学生が6月、おにぎりを仮設住宅住民に振る舞おうとしたが、コメを炊いた経験がなく、水加減を間違い、ご飯は硬いままだった。
 そこで、仮設住宅の西原千賀子さん(65)ら主婦がしょうゆと油で炒め、焼きめしにした。うまく炊き上がったおにぎりよりも人気を集め、仮設住宅に笑顔があふれた。料理を通して、学生との距離が近くなり、西原さんは「懐かしく、心を癒やす味」とPRする。
 浪江町の笹谷東部仮設住宅チーム(福島市)は古里の名産ホッキの新たな創作料理で臨む。「さわやかホッキかき揚げ麺」。浜の風味を冷や麦と組み合わせ、夏に最適な料理に仕上げた。自治会長の熊田伸一さん(61)は「古里の良さを知ってほしくて、みんなでアイデアを出し合った。住民の絆がさらに強まった」と語る。
 葛尾村の斎藤里内仮設住宅チーム(三春町)は伝統的な郷土料理「ごんぼっ葉もち」を作る。飢饉(ききん)に苦しんだ江戸時代の天明、天保のころが起源といわれている「ごんぼっ葉もち」は、オヤマボクチという多年草を混ぜて作るしみ餅。葛尾村の豊かな自然が育んだ古里の味だ。
 震災支援金として500円で参加券を購入すると、10チームのメニューの中から5品を試食できる。その中から1品を選んで投票する。一般投票と審査員5人の投票で、グランプリ「郷土料理No1」を決める。

■午前11時から
浜通りふるさとまつり2014
 26日午前11時から午後4時まで、郡山市のビッグパレットふくしま多目的展示ホールで開かれる。ラジオ福島、テレビユー福島の主催、福島民報社などの後援による仮設住宅生活応援企画。入場無料。問い合わせは、ラジオ福島 電話024(535)3333へ。

■浜通りふるさとまつり 「歴史」「文化」テーマに初開催
 「浜通りふるさとまつり2014」は「浜屋台グランプリ」のほか、「歴史」「文化」をテーマにさまざまな催しが繰り広げられる。
 避難区域となっている南相馬市小高区の「村上の田植え踊り」と浪江町の「南津島の神楽と岡崎」の伝統芸能が披露される。
 会場では「浜通り復興市」を開き、浪江町の大堀相馬焼、いわき市の野菜加工品などを販売する。
 県内各地のご当地キャラ10体が集合する。テレビの人気キャラクターショーやライブステージも企画されている。

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