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拙速判断すべきでない 大熊、双葉町議会 中間貯蔵で町長に申し入れ

伊沢町長に申し入れをする佐々木議長(左)=29日午後4時20分ごろ、いわき市の双葉町役場いわき事務所

 東京電力福島第一原発事故による除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設建設候補地の大熊、双葉の両町議会は29日、政府の提示した施設をめぐる対応は不十分で施設受け入れは判断できないとし、両町長に拙速な判断をしないよう申し入れることを決めた。両町長は両町議会の意見を踏まえ、政府との交渉に当たる方針。
 いわき市で開いた施設に関する初の合同意見交換会で出席議員の意見を集約した。冒頭以外非公開で行われ、会合終了後、大熊町議会の千葉幸生議長と双葉町議会の佐々木清一議長が報道陣の取材に応じた。
 両議長は政府方針に対し「(16回にわたる)住民説明会で町民から求められた質問に対して政府は十分に答えていない」と説明した上で、中間貯蔵施設で保管した除染廃棄物の30年以内の県外最終処分を法制化する時期を明らかにし、生活再建策と地域振興策に使う交付金の規模や活用方法などを具体的に提示しなければ議会としても判断できないと強調した。
 また、建設候補地となっている地権者の一部からの「先祖伝来の土地を手放したくない」との要望を受け、政府が「地上権」を設定し土地の賃貸借を認める方針を示したことに、両議長は「地上権が法的にどのような権利か、詳しく勉強した上で見極める必要がある」と慎重な姿勢を見せた。
 双葉町議会は29日、伊沢史朗町長に両町議会の意見を申し入れた。佐々木議長から申し入れ書を受けた伊沢町長は「拙速に対応しないことを約束する」と応じた。
 大熊町議会は31日、渡辺利綱大熊町長に申し入れる。渡辺町長は「まだ正式な申し入れは受けていないが、慎重な対応に努める」とコメントした。
 意見交換会には、双葉町議は全8人、大熊町議は体調不良で欠席した1人を除く13人が出席した。開会に先立ち、伊沢町長が28日の石原伸晃環境相らが提示した政府方針を説明した。

カテゴリー:福島第一原発事故

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