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汚染水浄化し放出検討 第一原発建屋周辺地下水 1日200トンに抑制

 国と東京電力は、福島第一原発の汚染水対策で、「サブドレン」と呼ばれる原子炉・タービン建屋周囲の井戸から地下水をくみ上げ、ほとんどの放射性物質を取り除いた上で海に放出する検討を始めた。建屋地下などで発生する汚染水の量を半減できるとしている。7日、相馬双葉漁協に計画の内容を説明したが、風評被害を懸念する漁業関係者からの反発も予想される。
 サブドレンは原発事故発生前、1~4号機建屋周囲に57本設けられた。地下水をくみ上げて地下水位を調整していたが、東日本大震災の津波で使用できなくなった。東電は既に27本を復旧させ、新たに15本を整備した。
 今秋にも浄化装置を新設し、計42本のサブドレンでくみ上げた地下水から放射性物質を取り除く。セシウムやストロンチウムなどは1リットル当たり1ベクレル未満のレベルまで除去できるが、トリチウムなど一部の放射性物質は残る。
 1日約1200リットルの汚染水を浄化する装置を2系統整備し、交互に使用する予定だ。原子力規制委員会は7日、東電の浄化設備などの設置申請を認可した。
 サブドレンでくみ上げた一部の地下水からはこれまで、海に放出する際の法令基準(1リットル当たり6万ベクレル)を上回る1リットル当たり9万6000ベクレルのトリチウムが検出されている。このため、国と東電は独自に排出基準を設ける方向で検討する。排出基準を下回れば海に放出したい考えだ。
 第一原発では原子炉建屋などの地下に1日約400トンの地下水が流入し、汚染水となっている。サブドレンからのくみ上げが実現すれば、汚染水の発生を1日約200トンに抑制できるという。

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