東日本大震災

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高校生が選ぶ古里相双の味 全国発送「そうまうま定期便」1日から

9月からの事業開始に向けて打ち合わせをする(左から)深谷さん、鴫原さん、阿久津君、門馬さん

 相双地区在住・出身の高校生4人が取材し、選んだ古里の逸品を全国に届ける取り組みが9月1日から始まる。名付けて「そうまうま定期便」。東京電力福島第一原発事故からの風評を払拭(ふっしょく)しようと若者が立ち上がった。銘菓や、野菜、果物、水産物の加工品などを、郷土料理のレシピや地域のイベント情報とともに発送し、全国に福島のファンを広める。
 4人は相馬高3年の門馬千紗さん(17)=相馬市=、相馬高2年の鴫原菜穂さん(16)=南相馬市=、仙台高専3年の深谷華さん(18)=相馬市出身=、早稲田大本庄高3年の阿久津裕亮君(17)=富岡町出身=。21日、郡山市で行われた打ち合わせで、門馬さんは「相馬市の中村松川堂のもちパイは高校生にも人気。きっと喜んでもらえるはず」と、定期便の第1弾となるスイーツの魅力を説いた。
 定期便は会員制で、年4回、銘菓の他、野菜、果物、水産物などの加工品を届ける取り組み。年会費は2万円で、各回5000円相当の商品に、相双地区の情報を添える。9月1日に開設するホームページで会員登録の受け付けを始める。
 4人は昨年7月、ソフトバンクの東日本大震災の復興支援事業で、米国研修に参加した。津波で大きな被害を受けた相馬市や、原発事故で全町避難を余儀なくされた富岡町など互いの故郷の復興状況を語り合った。帰国後、自分たちが古里のためにできることを探ろうと、グループ「trees(トゥリーズ)」を結成した。
 門馬さんは、相双の食べ物に着目した。人と人とのつながりをつくることで復興につなげようと会員制の定期便を思い立った。週末や夏休みを利用し、門馬さんと深谷さんを中心に相馬市や南相馬市の菓子店を回って3店と契約を結んだ。現在、取り扱う商品の選定作業を進めている。
 契約した店のうち、被災を乗り越え、昨年7月、本格的に再開した南相馬市鹿島区の松月堂を鴫原さんが取材し、再開までの苦労話をDVDに収めて会員に届ける計画だ。
 阿久津君は「いつか富岡町のおいしい食べ物を商品にする」と信じ、避難先の埼玉県本庄市から積極的に事業に参加している。
 相馬市で地域づくりに取り組む団体「復興支援センターMIRAI(みらい)」が4人の活動を支援する。事務所の一角を提供したほか、店との契約交渉や事業運営をアドバイスしている。所長の押田一秀さん(32)は「若い力で相双地区の元気を広めてほしい」と期待する。

■会員登録は限定100人

「そうまうま定期便」 9月1日からの会員登録受け付けは限定100人。商品は相馬市の「中村松川堂」、「パティスリーシュシュ」、南相馬市の「松月堂」などの菓子を予定している。その後、契約店舗と商品を増やしていき、会員1000人を目指す。問い合わせは復興支援センターMIRAI 電話0244(26)9127へ。

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