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県漁連 説明会開催を容認 第一原発地下水放水

地下水の海洋放出に理解を求める新妻副代表(右)。左は野崎県漁連会長

 東京電力福島第一原発の原子炉建屋周辺の井戸「サブドレン」からくみ上げた地下水を浄化して海洋放出する計画をめぐり、県漁連は25日、福島市の杉妻会館で開いた県漁協組合長会で東電と国による漁業者向け説明会の開催受け入れを決めた。近く日程を決定する。
 会議には東電の新妻常正福島復興本社副代表が出席。汚染源の原子炉建屋に流入する前に、山側の井戸で地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」と同じ排出基準で新たな計画を実施すると強調した。放射性セシウムなどを検出できなくなるまで除去した浄化設備の試運転結果も示した。
 一方、漁連幹部からは「地下水ではなく汚染水だ」「再び風評被害を招く。絶対反対」などと反発が相次いだが、説明会で漁業者の意見を集約した上で慎重に判断する方向で一致した。
 県漁連の野崎哲会長は会議終了後、「(地下水バイパスに続いて)なし崩し的にサブドレンも(受け入れ)というわけにはいかない」と述べた。
 計画では、1~4号機の原子炉建屋周辺にある42本の「サブドレン」と、汚染された地下水が地中から海に染み出すのを防ぐための「地下水ドレン」5本から地下水をくみ上げる。放射性物質濃度を1000分の1~1万分の1程度まで下げた後、港湾内の海に流す。ただ、浄化後でもトリチウムは残るという。
 東電の新妻福島復興本社副代表は説明会で、4000トンの地下水を使って浄化設備の連続運転試験を実施し、安定的に稼働するか確認する方針を明らかにした。

カテゴリー:福島第一原発事故

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