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放射線 放射性物質 Q&A 空港の手荷物検査、汚染の心配は

 先日、空港で手荷物検査を受けましたが、検査にエックス線を用いていると聞きました。手荷物が放射能で汚染されていないのでしょうか?

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■放射性物質は付着しない 荷物を除染する必要なし

 空港では、セキュリティーチェックの手段として、かばんやキャリーバッグなどの手荷物に放射線を当てることによって、中をチェックするシステムが稼働しています。これによって、検査官が手荷物を全て広げなくても、手荷物の中に刃物などの危険物が入っていないか確認することができ、テロなどの犯罪を未然に防ぐことに役立っています。
 手荷物検査装置は一般的に、ベルトコンベヤーの下にエックス線発生装置があり、荷物が通過するのを感知してエックス線が照射され、それをセンサーで読み取って画像化しています。原理としてはヒトに対する胸部エックス線検査と同じということになります。ですから、この検査で「放射性物質が荷物に付着して汚染する」ということはあり得ません。検査後に荷物を除染する必要もありませんし、当然ながら検査直後の荷物を触ったからといって被ばくすることもありません。
 最近では、この検査を応用して、車両や輸送コンテナなどを大型検査機に通過させることで、短時間に車両などの内部を検査できるシステムが開発・応用され、これまで長時間かかっていた積み荷の検査をごく短時間で行えるようになってきています。
 ちなみに、手荷物検査1回当たりの被ばく線量は、荷物を人体に換算すると1マイクロシーベルト程度です。ただし、実際には手荷物検査は金属で囲まれた装置の中で行われますので、その前を通過したからといって、人体が被ばくするリスクはほぼ無視できるレベルです。

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