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放射線 放射性物質 Q&A キノコに含まれるセシウムの現状は

 秋の味覚・キノコがおいしい時期を迎えますが、福島県産の野生キノコの多くは東京電力福島第一原発事故の影響で国から出荷や摂取を控えるよう要請されています。キノコ類に含まれる放射性セシウムの現状について教えてください。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■原木や菌床栽培のキノコ 基準値以下なら問題なし

 これまでの種々の調査によって、福島県下の野生のキノコについては、基準値を上回る放射性セシウムが検出される割合が比較的高いことが分かっています。一方、原木や菌床を用いて栽培したキノコについてはどうなっているのでしょうか。
 福島県は今月採取された原木シイタケや菌床シイタケなどの放射性セシウム濃度を測定しています。その結果、これまで測定した82サンプルのうち、63%に当たる52サンプルから放射性セシウムは検出されませんでした。検出されたうち、最も高い放射性セシウム濃度は1キロ当たり40ベクレルで、基準値である1キロ当たり100ベクレルを超えるものは1サンプルもありませんでした。
 仮に、この1キロ当たり40ベクレルのキノコを1日100グラム、1年間毎日食べた場合の内部被ばく線量は0.04ミリシーベルト程度ということになります。ちなみに、バナナはカリウムを豊富に含むことが知られており、一定量のカリウム40という天然の放射性物質を含みます。
 仮にバナナを1本、1年間毎日食べた場合の内部被ばく線量は、やはり0.04ミリシーベルト程度となります。バナナに限らず、緑黄色野菜などにもカリウムは豊富に含まれており、魚などに含まれるポロニウムなどを合わせると、食品による日本人の平均年間内部被ばく線量は約1ミリシーベルトであると報告されています。
 このように現在の基準値は非常に厳しく設定されており、これを下回っているキノコであれば、特に問題なく摂取できると考えられます。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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