東日本大震災

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広野野球スポ少再開 グラウンドに球音戻る 団員5人メンバー募集

活動を再開させた大和田代表(右端)と子どもたち

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を受けて活動を休止していた広野町野球スポ少が同町で練習を再開した。子どもたちが大和田一政代表(61)らに「地元で野球がやりたい」と申し出て実現した。団員はまだ5人だが、大和田代表は「グラウンドに子どもの声が帰ってきた。少しでも広野への帰還につながってほしい」と願う。

 広野町野球スポ少は平成2年に発足した。ピーク時には約30人の団員がいた。震災と原発事故があった23年には約20人がいたが、避難生活の中で活動継続を断念。同年7月に休部となった。
 震災から3年以上がたち、徐々に帰還する町民もいる中、今年8月に子どもたちから大和田代表に活動再開を願う声が上がった。メンバーは広野小の4年生2人、2年生2人、1年生1人の5人。人数が少ないため、大和田代表は練習内容にも頭を悩ませる。それでも4年生の園部寛太君(9つ)や吉田明永君(9つ)は「広野で野球ができてうれしい」と声をそろえる。
 大和田代表はいわき市の仮設住宅や民間借り上げ住宅などにチラシを配布してメンバーを増やそうと懸命だ。園部君と吉田君が小学校を卒業するまであと約2年。「団員を増やしてチームをつくり、何とかあと2年の間に子どもたちを試合に出してあげたい」。子どもたちの声が響くグラウンドで誓っている。
 町野球スポ少に関する問い合わせはNPO法人広野みかんクラブ 電話0240(27)1234へ。

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