東日本大震災

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鮫川の畜産振興進める 有志3人、農業法人を設立

収穫作業に取り組む岡部さん

 鮫川村の基幹産業を盛り上げよう-。村の農家有志が立ち上がり、農業法人「あさひファーム」を設立した。国の東日本大震災農業生産対策交付金を活用して、牛の飼料となる稲発酵粗飼料(稲WCS=ホールクロップサイレージ)の収穫作業機械をリースで導入した。
 村によると、民間業者の機材導入は珍しい。村内で盛んな稲作と畜産業の追い風にしようと、あさひファーム社長の藤田浩之さん(54)らがJA東西しらかわの下請け作業を担う。現在、村内で刈り取りの最盛期を迎えている。
 有志は藤田さんと岡部明さん(54)、大竹伸克さん(55)の3人。6月に法人を設立し、刈り取り用の機械と稲をロール状にラッピングするマシンの2台を調達した。昨年は天候不順により、同JA関連会社の機材だけでは足りず、収穫が遅れた。このため機械導入を進めた。
 コメは実が大きく育つと、牛のエサに適さなくなる。昨年は夏場から収穫を前倒しして進めるはずだったが、11月まで収穫時期が遅れてしまった。今年は機械が届いた9月上旬から順次、作業を進め、今月下旬までに村内を中心に約30ヘクタールを刈り取る。
 村によると、同JA管内で稲WCS用品種の作付面積は全体で約90ヘクタール。このうち、村内で約41ヘクタールを占める。村内は標高が高く、平地と比べて日照時間が少ない。気候上、コメの生産性が上がらないため、多くの農家が、国からの交付金が下りる飼料用米に作付けを切り替えている。藤田社長は「WCSは事業の第一歩。今後は後継者育成を手助けする活動もしたい」と話した。

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