東日本大震災

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三島の良さ感じて 桐製椅子、テーブル製作 町教委の依頼受け会津に恩返し

三島中に納めた椅子とテーブルの状態を見る板倉さん

 東京電力福島第一原発事故の影響で南相馬市小高区から喜多方市に避難する板倉家具社長の板倉好幸さん(60)は、三島町の第三セクター「会津桐タンス」と共同で町内の子どもたちのために三島産桐を使った椅子とテーブルを製作した。「子どもたちが町特産の桐に誇りが持てるように」と、会津地方への恩返しの意味を込めて腕によりを掛けた。

 町教委が県森林環境交付金事業として町内の保育所や小中学校に桐製品を導入し、桐を身近に感じてもらおうと企画した。桐は軽くて温かいという特長がある半面、強度が足りない弱点がある。安全性を考えると、子どもたちが日常的に使用する椅子やテーブルの全てに桐を使うわけにはいかない。丈夫な木材で補強する必要があった。
 板倉さんは原発事故発生前からタンスの製造などで会津桐タンスと一緒に仕事をするつながりがあった。会津地方で営業を再開している縁もあり、声が掛かった。板倉さんは硬い木材の加工を得意とし、椅子とテーブルの脚部の製作を担当した。椅子の座面と背、テーブルの台に使用した桐の美しい素材を生かしながら、硬いゴムの木でしっかりとした脚を作った。
 三島中には、台形のテーブル2台と椅子12脚を納めた。板倉さんは「吸収力のある子どもにはさまざまな体験をさせるべき。学校生活で桐製品に触れることで、桐の魅力をしっかり感じてほしい」と目を細めた。

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