東日本大震災

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浪江 震災後初「お念仏」 伝統行事心つなぐ 避難先から住民集う

震災後、初めて催された「お念仏」

 浪江町北幾世橋内匠(ばんじょう)町で行われていた地域安全などを祈る伝統行事「お念仏」が17日、東日本大震災後初めて、内匠町の愛宕堂で催された。
 お念仏は毎年10月と11月に催されていた。輪のようになった数珠を手に取って複数の女性が座り、かねの音に合わせて「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」などと念仏を唱えながら、数珠を回す。地区の葬儀などで死者を弔う際にも行っていたという。
 震災と東京電力福島第一原発事故で地域住民は県内外への避難を強いられ、「お念仏」も途絶えていた。だが、数珠とかねは住民が持ち回りで保管し、「いつかは再開しよう」と誓い合っていた。
 17日の「お念仏」には13人が参加した。数珠を100周回した後にさまざまな念仏を唱えた。地域住民も訪れ、久しぶりに響くかねの音と念仏に耳を傾けた。
 避難先の本宮市から参加した主婦森藤基子さん(69)は「みんなが集まれることがいかに幸せだったか思い出す。これまで普通にやってきたことを震災後も続けていくことが、心の復興につながるはず」と語った。

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