東日本大震災

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いわきの豊間中解体へ 震災遺構化を断念 地元3地区の総意で

住民に市としての考えを説明する本間部長(右)

 いわき市平薄磯の豊間中校舎の震災遺構化について、同校学区の薄磯、豊間、沼ノ内の3地区は15日、震災遺構として残すことに反対する考えを市に伝えた。市はこれを踏まえて豊間中校舎の保存を断念した。
 同市の沼ノ内公民館で開かれた意見集約会で、3地区の区長が地域住民の総意として震災遺構化に反対する意思を示した。同校が立地する薄磯地区は11月に校舎の解体を求めており、豊間地区と沼ノ内地区が薄磯地区の意見を尊重する結論を出した。
 本間静夫市行政経営部長は「震災の教訓を後世に伝承するため、校舎内の思い出の品を活用した防災教育の拠点を設けることも考えていきたい」として、校舎は解体した上で、卒業式当日のメッセージが残された黒板や、校舎内に保管されていた住民の思い出の品などを保存、活用する意向を示した。
 豊間中校舎は東日本大震災の津波で1階部分が浸水するなどの被害を受けた。市は未曽有の災害を後世に伝えるとともに、防災教育の拠点として保存する方針を打ち出し、3地区と協議を進めてきた。校舎周辺には防災緑地が整備される計画。

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