東日本大震災

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心のよりどころに 双葉の正福寺 避難の門徒を思い 須賀川に仮御堂

金色に輝く本尊の阿弥陀如来像と松本洋子さん

 双葉町の帰還困難区域内に所在地を置く長命山正福寺は須賀川市滝字白砂地内の民家に仮御堂(かりみどう)を整備し、本尊の「阿弥陀(あみだ)如来像」を安置した。松本文昭住職の妻洋子さん(60)は「県内外に散り散りになり、つらい思いをしている門徒の皆さんの心のよりどころになれば」と話している。

■金色の本尊を安置
 正福寺は創建180年の歴史を持つ浄土真宗の寺院。双葉町では敷地内に保育園を設け、町民に親しまれていた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で松本さんたちは一時、群馬県高崎市に避難した。
 その後、本県復興が進まないことに胸を痛める一方、古里に戻って世話になった人々のために役立ちたいとの思いから県内への帰還を決めた。平成25年1月に須賀川市の借り上げ住宅に移った。
 最終的に双葉町への帰還がかなうまでには長い時間がかかるとみられるため、現段階でできる限りのことをしたいと考えた。昨年11月に木造2階建ての住宅を取得、今年秋から寺院としての機能を持たせるよう改修を始めた。
 仮御堂には松本さんたちが大震災直後にやっとの思いで持ち出し、修復を果たした阿弥陀如来像が金色に輝いている。このほか納骨堂や庫裏も整備した。内部の手入れが終わり次第、外構工事に着手する。春には宗祖である親鸞(しんらん)聖人像も屋外に建立する予定。工事が終わり次第、仮御堂に参拝できるという。

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