東日本大震災

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元富岡一中教頭・故三本杉さん、命の大切さつづった本 日赤に寄贈

今野所長に三本杉さんの本を手渡す矢口さん(左)

 血液のがんと闘いながら命の大切さを発信してきた元富岡一中教頭の三本杉祐輝さん=享年(56)=の遺志を受け、家族が三本杉さんの思いをつづった本330冊を福島市の県赤十字血液センターに贈った。センターは本を県内の献血ルームに配布するほか、東京の日本赤十字社血液事業本部を通して全国の関係機関に配る。三本杉さんが生前まいた「優しさの種」が各地に広がる。
 寄贈されたのは、三本杉さんが出版した「陽だまり」と「向日葵」各165冊。三本杉さんは闘病生活を送りながら積極的に講演やブログで、命のつながりやいじめ防止について訴えてきた。
 本には「生かされた命の時を精いっぱい生き抜き、次の世代にやさしさと思いやりの『優しさの種』を残していきたい」などと記されている。
 三度の移植や輸血を受けてきた三本杉さんは「皆さまの慈悲の心によるありがたい血液のおかげで、生かせていただいた」と家族や矢口さんらに伝えていた。
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 長年、三本杉さんを支援してきた福島市の主婦矢口洋子さん(70)が26日、三本杉さんの家族に代わり、本を県赤十字血液センターに届けた。
 寄贈を受けた今野金裕所長は「輸血された人の声は届きにくい。貴重な声を全国の人に伝えたい」と感謝の言葉を述べた。
 センターは同日、郡山市の三本杉さんの家族に感謝状を贈った。

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