東日本大震災

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県立博物館「未来を語る」講座開始 館長、学芸員ら対談 震災後の役割探る

震災後の文化の力について語る赤坂館長(左)と川延学芸員

 東日本大震災からの復興に向けて博物館や文化の役割を考える対談企画「博物館の未来を語る」が15日、会津若松市の県立博物館で始まった。赤坂憲雄館長がコーディネーターを務め、学芸員らと美術、自然、震災遺産保全をテーマに3回にわたって語り合う。
 昨年4月から毎月開催している館長講座「はじまりの東北学」の一環で約70人が来場した。赤坂館長と川延安直学芸員が「地域に種蒔(ま)く博物館~博物館発アートプロジェクトの実践~」をテーマに対談した。川延学芸員は震災後に始まった「福島芸術計画×ART SUPPORT TOHOKU-TOKYO」や「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」などの取り組みを紹介した。
 赤坂館長は「地域がもう一度元気になるための仕掛けとしてアートはとても有効な力を発揮する。今生きている人にとっての文化の意味を問い掛け、新しい時代の中に創造していく仕事をしたい」と語った。震災後、被災地で相次いで復活した郷土芸能の力も強調した。川延学芸員は「文化は『免疫』のように何かあったときに徐々に人を治していく。その手伝いをするのが博物館だ」と語った。
 赤坂館長は来年の計画として「『福島の記憶』などとして毎年、アートによってしか紡ぎ出すことのできない記録の形を提示していきたい」と述べた。
 次回は2月26日に「再生!ふくしまの自然~被災した動植物の調査をふまえて~」、最終回は3月26日で「震災をどう未来に伝えるか~ふくしま震災遺産保全プロジェクト~」をテーマに開く。いずれも午後1時半からで入場無料。問い合わせは同博物館 電話0242(28)6000へ。

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