東日本大震災

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修学旅行で福島県と絆 熊本の2高校

八重たん(右)らから出迎えを受けた修学旅行生

■翔陽高 双葉翔陽と歌声重ねる
 熊本県大津町の県立翔陽高1年生は修学旅行で本県を訪れ、19日、猪苗代町体験交流館で双葉翔陽高の生徒と交流会を開いた。
 両校は校名が同じことから東日本大震災後から義援金などを通して交流している。翔陽高の山田史郎校長が、同県の球磨工高校長を務めていた平成24年、南相馬市の神社に仮社殿を寄贈した際、被災者から「私たちのことを忘れないでほしい」と告げられ、支援方法を模索していた。翔陽高は以前は本県に修学旅行に訪れていたが、東京電力福島第一原発事故の影響で場所が変更となった。山田校長は保護者らを説得し、今回の本県訪問につながった。
 交流会では、両校の生徒が互いに学校紹介を行ったほか、パネル討論形式で質疑応答などを行った。「震災後、変わったことは」と聞かれた双葉翔陽高の生徒は「友人や古里との別れがつらかった」などと答えた。
 生徒は互いの現況を理解し合ったほか、全員合唱で「ふるさと」を合唱し、絆を強めた。また、互いに記念品を贈り合い、今後の交流に期待を寄せた。

■多良木高 安達太良の自然を満喫
 熊本県多良木(たらぎ)町の多良木高2年生64人は19日、修学旅行で二本松市を訪れた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、九州地方から二本松市に修学旅行生が訪れるのは初めて。
 初日は宿泊先の同市岳温泉「陽日の郷あづま館」で、岳温泉観光協会員や市の観光をPRする「菊むすめ」、県観光物産交流協会員、県のマスコットキャラクター「八重たん」らから歓迎を受けた。
 22日まで本県に滞在し、スキーなどを楽しむ。阪本達也校長は「九州では震災報道が減少し、記憶の風化が進みつつある。生徒は現場を見て、福島の今を熊本に帰って伝えてほしい」と話した。
 震災前、九州から最も多く修学旅行を受け入れた時は、年間13校が訪れていた。あづま館会長の鈴木安一岳温泉観光協会長は「地域ぐるみで大歓迎だ。安達太良の自然を満喫してほしい」と笑顔を見せた。


全員合唱で「ふるさと」を歌う双葉翔陽高の生徒ら

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