東日本大震災

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人形劇で笑顔広げたい 「シンデレラ」など披露

学生に人形の動かし方や見せ方を教える山下さん(左)

■福大の学生31日、幼稚園で上演 卒業生山下潤子さん演技指導

 福島市の福島大人間発達文化学類の学生ら約30人が教室で人形劇の稽古に励む。31日に同大付属幼稚園で上演する。指導するのは人形劇団ひとみ座(神奈川県)に所属する同大卒業生の山下潤子さん(35)だ。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、本県で元気に育つ園児の笑顔を増やしたいと、演技指導に熱が入る。
 保育士や幼稚園教諭を目指す学生を対象とした講義「総合表現(劇)」の一環として企画された。日生劇場(東京都)の主催で、ひとみ座が全面的に協力しており、劇団のスタッフも指導に加わっている。
 山下さんは秋田県横手市出身。福島大教育学部在学中、児童文学研究会に所属し表現活動の奥深さを知った。平成14年に卒業し、「ひょっこりひょうたん島」を代表作とするひとみ座に入った。
 人形劇は人を笑顔にすると、山下さんは信じる。本県を含む被災地で公演を重ねるうち、その思いを強めた。地震と津波で恐怖を味わい、不安な生活を強いられた子どもたちは劇を見てはしゃぎ、笑う。その様子を見た周りの大人は自然と表情を崩す。人形劇には人を癒やす力がある。それを学生にも感じてほしいと思っている。「保育士や幼稚園の先生になったとき、子どもたちに表現することの楽しさを伝えて」とも話す。
 3年の片桐彩花さん(21)は「人形で演じるのはとても難しいけど、本番に向けわくわくしている。子どもたちに喜んでもらえる劇にしたい」と意気込む。
 披露する演目は「オオカミと7匹の子ヤギ」と「シンデレラ」。人形や舞台は、不用になった布やペットボトルなどを使って手作りした。

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