東日本大震災

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試験輸送は周辺9市町村を先行 除染廃棄物の中間貯蔵で環境省

 東京電力福島第一原発事故に伴う除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設へのパイロット(試験)輸送について、環境省は施設に近い双葉郡8町村に田村市を加えた9市町村から実施する。26日に郡山市で開いた県、関係市町村との連絡調整会議で明らかにした。今年4月末までに終了し、搬入を計画している他の34市町村からの受け入れを開始したい意向だ。

■詳細ルート示す
 環境省は連絡調整会議で、双葉郡などの9市町村からパイロット輸送を始める理由について「前例のない輸送計画であり、施設に近い地域から確実に始めたいため」と説明した。輸送時間の短い市町村での実施状況を確認し、課題を解決した上で中通りなど他の地域からの搬入を始めたい意向だ。
 パイロット輸送では、9市町村の積込場からそれぞれ約1000立方メートルの除染廃棄物を運ぶ。積込場は浪江町を除く8市町村で整備が完了した。東日本大震災と原発事故から丸4年となる3月11日までに開始し、4月末までに輸送を終わらせる方針。その後、放射性物質汚染対処特措法に基づき除染計画を策定した34市町村からのパイロット輸送に移る予定だ。搬入順は協議中で、積込場の設置状況や気候条件などを考慮して決める。
 中間貯蔵施設内では、2月上旬に着工する「ストックヤード(一時保管場)」に除染廃棄物を運び込む。
 同省は連絡調整会議で、中間貯蔵施設周辺の詳細な輸送ルートを【図】の通り公表した。常磐自動車道や6号国道などの幹線道をはじめ、288号国道など現在、通行が規制されている道路も活用する。施設への入り口は大熊、双葉の両町にそれぞれ2カ所設ける。

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