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風評払拭へ県が英・名門大と連携 知事が「福島学」講座 学生招くツアーも

復興大使派遣をきっかけに平成24年に開園した福島庭園。7月で3周年を迎える緑の空間は現地の人々の憩いの場として親しまれている

 東京電力福島第一原発事故による風評払拭(ふっしょく)に向け、県は平成27年度から、英国ロンドンの名門大学と連携し、海外での情報発信を強化する。内堀雅雄知事をはじめ、県幹部職員らが現地を訪ね、学生に本県復興の現状を説明する。学生を本県に招く「スタディーツアー」も検討する。ロンドンには、本県復興を願い整備された「福島庭園」があり、福島民報社の復興大使も訪問した。原発事故以降、一層深まった両国の交流が今回の連携の土台になった形だ。
 県が連携するのは、これまで20人余りのノーベル賞受賞者を輩出している名門校。英国内をはじめ、世界から集まるエリートに対し、内堀知事がロボット関連産業の集積や再生可能エネルギーの推進をはじめ、除染の進み具合など本県復興の現状を伝える。
 大学側の協力を得て、「福島学」の講座を開き、本県の姿を継続的に紹介する機会を設けたい考えだ。さらに、同大の学生を本県に招く「スタディーツアー」では、学生自身の目で本県再生の歩みを確かめてもらい、世界に広める。
 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている県内高校からの生徒派遣も計画。名門校の教育や学生に触れ、国際感覚を養い、本県の復興を支える人材を育成する。
 県は名門大との連携に向け、在英県人会「ロンドンしゃくなげ会」(満山喜郎会長)をはじめ、本県ゆかりの大学関係者の協力を受ける。
 英国では、ロンドンしゃくなげ会による復興支援活動や福島庭園の開園など、被災した本県を思う気持ちが定着している。
 同会は震災直後の平成23年から各イベントで、本県の魅力を紹介したり、寄付を募るなど古里にエールを送り続けている。昨年9月には村田文雄副知事(当時)が現地を訪ね、交流を深めた。
 福島庭園は24年、震災と原発事故からの再生の決意と支援への感謝を伝える福島民報社の「復興大使」派遣をきっかけに整備された。25年には天皇陛下のお言葉が刻まれた石碑が除幕された。昨年7月には開園2周年を記念して国会議事堂内で、起き上がり小法師(こぼし)展が催された。現地の人々の憩いの場として親しまれており、今年7月には開園3周年を迎える。

カテゴリー:福島第一原発事故

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